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突撃!「エコ企業」訪問 〜株式会社「兵左衛門」〜
折れたバッドをリサイクル。ユニークなネーミング箸「かっとばし!!」
「箸づくり」を通して地球と人と自然をむすぶ、心のブランド「兵左衛門」
兵左衛門社長室・室長の中道氏
『箸を通して地球を思い、箸を通して人のくらしを考え、 箸を通して自然のありがたさを伝えるーそんな仕事をしています』というスローガンを掲げて、 大正10年以来、一貫して厳選された素材、卓越した職人芸、 手にしっとりと馴染む温もりと使いやすさを追求している「箸」メーカー・株式会社「兵左衛門」さん。
「箸」の販売とともに環境・リサイクル事業の推進や箸の知育教室、 箸の塗料でもある「漆」の研究や活動サポートなど、 さまざまな文化活動を積極的に推進しています。
今回は、「兵左衛門」さんの社長室・室長中道氏から お話をお聞きすることができました。
折れたバットから作られた箸
「かっとばし」
木製バットの主な素材となる木「アオダモ」
「しなりがある」「固い」「目が細い」のが特徴
- Q:はじめに「箸づくり」への想いをお聞かせください。
- A:「箸」は多くの食器の中で、最もカラダに近い存在です。 毎日の食事のたびに直接口に触れ、箸の塗りに使われている「漆」も、 少しづつ体内に入っていきます。「兵左衛門」はこの点にいち早く着目し、 『安全性』にはトコトンこだわっています。 すべての製品の箸先には天然の「漆」を使い、 たとえかじっても有害物が身体に入ることはありません。
- 「漆」は、酸やアルカリにも侵されない地球上で最も古くから使われている、 きわめて安全な塗料なのです。身体にやさしい天然素材だけを使った安全で質の高い、 温もりのある「箸」をつくり、お届けするーそれが私たち「兵左衛門」の強い想いです。
- Q:「かっとばし!!」という面白いネーミングの箸が生まれた経緯を教えてください。
-
A:「かっとばし!!」というネーミングの箸は、 野球選手が使用して役目を終えた「折れたバット」を材料として作った画期的なリサイクル製品です。 プロ野球などで使われている木製バットは年間約20万本近く消費されています。 その中で試合中や練習などで「折れたバット」は、いままではただ燃やされていました。
折れたバット(左上)から「かっとばし」ができるまで。
- テレビで野球を見ていた「兵左衛門」の経営者が「もったいない」という気持ちから、 「折れたバット」を活用することを思いつきました。 木製バットの主な素材となる木は「アオダモ」です。
- バットになる木ですから、「しなりがある」「固い」「目が細い」などの特徴もあり、 まさに「箸」としての素材に適していたのです。球場から「折れたバット」を集めて、 工場に回収し「箸」にするシステムが出来上がるまでに5年ほどかかりました。 いまでは、「折れたバット」を年間1000本くらい回収しています。
- 「アオダモ」という「箸」の素材として最適な木を見つけ、美しく個性的な「箸」が完成したと思っています。 また、この「かっとばし!!」という箸の売上げの一部は、 「アオダモ資源育成の会」を通じて、 アオダモの植樹・育成に使われ、再び“未来のバット”を生み出しています。
- Q:今後の活動などもお聞かせください。
- A:「兵左衛門」は、箸メーカーとしての一企業である前に明るい未来、 有意義な日本の社会づくりに貢献したいと考えています。 極端な言い方をすれば「箸を売らなくてもいい」とも思っています。 その前に子どもたちにまず箸の持ち方を教えてあげる「箸知育教室」を開催したり、 箸の塗りに使われている「漆」という身体に優しい天然素材の普及や「漆」の研究を応援したり、 「アオダモ」の植林・育成活動に協力したりなどの環境保全活動や 日本の「箸」文化の継続・維持活動を進めていくことが大切であると考えています。 その結果、消費者が箸を買うときに「兵左衛門」という ブランドを想い出していだだければとても幸いであると思っています。
貴重な時間をいただきありがとうございました。

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